「ELR2012 東京」エクスカーション

大会共通テーマ「災害と自然再生」

東京湾から九十九里・下総台地へ 〜沿岸地域の防災・自然との共生を体感する〜

 ELR 2012東京では,3学会(日本緑化工学会・日本景観生態学会・応用生態工学会)合同のエクスカーション(現地見学会)を実施します。解説者は3学会の会員が中心となってご案内します。大会共通テーマ「災害と自然再生」を視野に,東京臨海部の防災や液状化被害について,さらに北総地域の自然環境・地形・地質,津波の被害と海岸林の効果などが見学内容です。この見学会は,大会に参加する会員がさらに研鑽を積むための実地見学会ですが,一般の方の参加も歓迎致します。基本コースは1泊2日ですが各日とも日帰り参加可能です。この機会にぜひご参加下さい。

【日程】 平成24年9月10日(月)午後〜9月11日(火)終日 (1泊2日、ただし,各日とも1日のみの参加・日帰り可)
【場所】 東京湾岸,九十九里,下総台地
【行程】
<9月10日>
東京農大発(13:00) → 東京臨海広域防災公園(有明地区) → 千葉県浦安市・地盤液状化被害地 → 舞浜駅または新浦安駅(16:30) → (森ケ崎水再生センター(車中)) → サンライズ九十九里(宿泊)
<9月11日>
サンライズ九十九里(8:20) → JR大網駅(9:00) → 屏風ケ浦 → 飯岡灯台・飯岡市街 → 九十九里砂防林 → 寒菊(酒造見学と昼食) → 成東食虫植物群落 → 千葉市若葉区大草町里山 → 蘇我駅解散(17:00)

10日のみ、11日のみの各日帰りも可

【見学概要】
  1. 東日本大震災による液状化や津波により被災した地域を見学し、その状況と今日までの復旧状況や防災対策について体感する。首都圏広域防災の拠点で防災体制を聞く。
  2. 日本有数の砂丘と海岸平野の残る九十九里を訪ね、その特徴的な地形により育まれてきた自然と風土、文化を体感する。また、砂丘の背後に広がる北総台地の谷津田と斜面林その景観・環境を見学する。
【定員】 40名

【参加費】
9月10・11日 1泊2日  15,000円(バス代、宿泊費、食事)
            *飲み物は別(10日夕食の飲み物代は、2,000円程度徴収予定)
9月10日 半日コース   3,000円(バス代)*舞浜駅または新浦安駅で解散(16:30予定)
9月11日 1日コース   6,000円(バス代、昼食代)*JR大網駅集合(9:00)
 
【宿泊】 国民宿舎 サンライズ九十九里(http://sunrize99.jp/)
      千葉県山武郡九十九里町真亀4908 TEL:0475-76-4151

主催:ELR2012東京実行委員会(日本緑化工学会・日本景観生態学会・応用生態工学会)
問い合わせ・申込み:ELR2012東京 実行委員会 elr2012(アットマーク)jsrt.jp (中村)

〒160-0015 新宿区大京町25 高橋ビル402
TEL:03-3341-3953 FAX:03-5362-7459


見学地の概要

1) そなエリア東京及び東京臨海広域防災公園
(月曜休館なので施設の体験見学はできない)
案内:国土交通省関東地方整備局 国営昭和記念公園事務所副所長 平塚勇司氏
首都圏の大規模災害に備えた拠点(ヘッドクォーター)としての施設整備およびその運営について、首都圏広域防災の考え方を解説して頂く
2) 浦安市内、埋立地の被害とその後の復旧・対策について
案内:日本緑化工学会都市緑化技術研究部会 木田幸男氏
都市緑化技術研究部会では、東日本大震災の約1ケ月後に千葉県浦安市の地盤液状化被害の現地に入り、公園、緑地、街路樹の被害状況や減災効果などを調査し、樹木の生育状況のモニタリングを行ってきた。その結果を、当時の写真を見ながら解説して頂く
3) 森ケ崎水再生センター
森ケ崎屋上を中心とした人工基盤上のコアジサシの生息環境の保全や再生事業を行っている、リトルターン・プロジェクトについて資料に基づいて説明してもらう(予定・車内から)
4) 屏風ケ浦
太平洋に面する日本有数の海食崖。高さ35-60mの崖が東西に10km以上続く。犬吠層群(海成層)は下部の名洗層(鮮新世)とそれに重なる飯岡層(更新世)に分けられる
5) 飯岡灯台および飯岡市街
案内:建設環境研究所 石井正人氏
飯岡市街の津波被害状況について
6) 海岸砂防林
案内:千葉大学 小林達明氏
海岸林の津波に対する減災効果について
7) 横芝光町 寒菊(見学と昼食)
砂浜の地下水は醸造過程において麹菌、酵母の働きを活発にさせるミネラル分豊富な水であることが知られている。過去の海岸線、砂丘後背部の湧水について考察する。
8) 成東・食虫植物群落
案内:山武市生涯学習課、守る会
九十九里平野は湿地と砂丘が交互に海岸線と並行して並んでいる。現在では貴重な、開発から残された後背湿地とそこに生育する湿性植物群落を見学する。
9) 千葉市若葉区 大草地区
房総の谷津田+小水路+水田+斜面樹林 のセット。里地里山の自然と保全について見学する。

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