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【公開シンポジウム】 9月30日(金)13:00〜17:20
『比較応用生態工学 −生態系・風土そして文化』

(趣旨)
 これまで応用生態工学会では過去5年間にわたって、河川環境整備基金の助成を受けて、公開シンポジウムを実施してきた。
下に示すように、海外から河川環境に関する研究者を招聘しそれぞれの取り組みを紹介していただくと同時に、日本での各種の取り組みを紹介しパネルディスカッションを行う形のシンポジウムを通じて、日本での生物系と工学系の研究者・技術者が協同して河川環境の保全、改善、再生に取り組む「応用生態工学」の考え方を、海外にも広めるネットワークづくりが目的であった。しかしながら、日本と気候、地形等の条件が大きく異なる欧米における研究の紹介に留まったという意見もあった.
国内において応用生態工学が広く浸透してきた今こそ,東アジアあるいはアジアモンスーン地域という,日本と共通性の高い風土,そして類似性の大きな文化を持つ諸国と欧米との比較を通じて,応用生態工学の発想に基づく河川管理,生態系の保全と再生について再考したい.
本年は東アジアに位置する日本の自然や文化,そして社会環境の特性を考慮した上での、河川管理あるいは評価、再生などの事例、技術について紹介し、相互理解と問題点や課題の発展を目的としたシンポジウムとしたい。

◇プログラム◇

13:00〜13:05 趣旨説明 谷田一三(大阪府立大学教授、当学会副会長)
13:05〜14:05 招聘講演「Endangered Ecosystems: Conservation of Riverine Biodiversity in the Human-Dominated Landscapes of Monsoonal Asia」
危機にさらされた生態系:モンスーンアジアの人口過密な地域・風土における河川の生物多様性の保全(仮訳)
Professor David Dudgeon(The University of Hong Kong)
中国・香港大学 デイビッド ダジョン 教授
14:05〜14:35 講演1「日本の河川生態系と人との係わり」 森誠一(岐阜経済大学教授)
14:35〜15:05 講演2「河川水質と水域生態系の相互作用 −粒状有機物と底生動物に着目して」 古米弘明(東京大学教授)
15:05〜15:35 講演3「実験河川における調査結果から川の環境管理を考える」 萱場祐一(独立行政法人土木研究所自然共生研究センター長)
15:50〜17:20 総合討論
「比較応用生態工学 −生態系・風土そして文化」
座長:角野康郎(神戸大学教授、当学会幹事長)
パネリスト:デイビッド・ダジョン,森誠一,古米弘明,萱場祐一
コメンテーター:廣瀬利雄(当学会会長),橘川次郎(豪・クイーンランド大学名誉教授,当学会元副会長)

<参加費無料・同時通訳あり>

*応用生態工学会では、2000年に米国ワシントン大学のカー教授を、2001年に英国バーミンガム大学のペッツ教授(ビデオ講演)、2002年にオーストリア・ウィーン農業大学のナハトネーベル教授を、2003年にオーストラリア・グリフィス大学のバン教授を、2004年に韓国 ミョンギ大学のユン・ビュンマン教授およびプサン国立大学のジョー・ゲージャエ教授を招聘し、それぞれ『健全な生態系とはなにか−評価と回復のために−』、『河川の自然復元の現状と課題』、『生態学と工学の連携−総合流域管理に向けて−』、『川と川辺のリンケージ:健全な河川生態系を修復するために』、『人為改変された河川の自然再生にむけたアダプティブマネジメント−』と題し、公開シンポジウムを行った。

*この公開シンポジウムは河川整備基金の助成を受けており、参加費無料。同時通訳あり。


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