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【ELR2008 福岡 研究集会・自由集会】 

9月20日(土) 18:00〜20:00
場所 8号館

緑化工学会、景観生態学会から、集会が企画されています。集会は所属学会によらず参加でき、事前申込は不要です。


●「比較景観生態学手法にもとづく里山評価システムの開発」

  企画:日本景観生態学会 夏原由博(京大院・地球環境学堂)

景観生態学会のメンバーを中心として、科学研究費補助金による研究課題「比較景観生態学手法にもとづく 里山評価システムの開発」を進めようとしている。
 これは、気候帯・植生帯といった自然環境条件や社会環境条件が異なる地域の里山を対象として、それぞれ の研究者が、1)共通の手法を用いてその構造や変化を明らかにし、2)その結果を持ち寄って相互検討すること で、里山の構造の変化やその動因を比較検討し、地域間の異同を確認すること、そして、3)国内の里山の現状 評価を行うための手法を提案することを目的としている。本自由集会では、研究者間でのコンセンサスを深め るため、研究の進め方や比較手法、また、スケジュールについて議論する。
 また、このプロジェクトに先行して進められている「里山里海サブグローバルアセスメント」の動向につい て、情報を共有する機会とする。
 日本の里山の現状を把握・評価し、そして、その保全・修復を行っていくために景観生態学がどのように貢 献できるのかについて、広く意見交換を行いたい。
 景観生態学会の会員・非会員にかかわらず、多くの方にご参加いただきたい。


●「緑化植物の取り扱いについての新しい動き」

  企画:日本緑化工学会生物多様性緑化研究部会 倉本宣(部会長、明治大・農)

現代は生物多様性の時代を迎えている。その生物多様性に配慮した緑化植物の取り扱いについての新しい 動きを話題提供していただき、それに基づいて今後の生物多様性緑化の方向性について議論したい。具体的 には九州における新しい手法の緑化の具体的事例として、九州大学の伊都新キャンパスの森林移植(薛孝夫 氏 交渉中)を取り上げる。次に、新しいのり面緑化工の取り扱いについては「道路土工指針改訂作業にお けるのり面緑化工の取り扱い」(松江正彦氏)と緑化植物の取り扱いを中心としたアプローチについては「緑 化植物に対する総合的な取組」(則久雅司氏)の報告をしていただく。この研究集会を通して、最新の事例と 最近の行政の動きを把握し、ともに次のステップを考えたい。
話題提供者:薛孝夫、松江正彦、則久雅司(予定)


●「法面の自然回復緑化の現場をとりまく課題と今後の展望(U)−これからの植生工の検査基準を考える−

  企画:日本緑化工学会斜面緑化研究部会 福永健司(部会長、東京農大)

斜面緑化研究部会では、日本緑化工学会による「生物多様性保全のための緑化植物の取り扱いに方に関す る提言」(2002)を受けて、生物多様性に配慮した法面の自然回復緑化を実務として設計・施工していく上で 必要なポイントを「のり面における自然回復緑化の基本的な考え方のとりまとめ」(2004)として発表した。 その後、外来生物法や第3 次生物多様性国家戦略などの追い風を受けて、自然回復緑化が社会に広く受け入 れられる素地は固まってきたように見えたが、法面緑化の現場では外来草本類やマメ科低木類による急速緑 化が依然として続いており、4 省庁の検討結果である「調査対象種の取り扱い方針(案)」(2007)に示され た“生物多様性に配慮した緑化工法”の採用機会は非常に限られているのが実情となっている。本研究集会 では、こうした事態を招いている原因のひとつとして、現行の植生工の検査基準が関係しているのではない かと考え、法面の自然回復緑化を推進する上で必要な検査基準とはどのようなものなのか、参加者の皆様と ともに考えたい。
話題提供者:中野裕司、西澤睦博、山田守、吉田寛、福永健司(予定)


●「緑と人の健康とのかかわり 〜みどり(植物)とのかかわりはなぜ健康によいか?〜」

  企画:日本緑化工学会 緑・健康研究部会 岩崎寛(部会長、千葉大院・園芸)、山本聡(兵庫県大/兵庫県 淡路景観園芸学校)、飯島健太郎(桐蔭横浜大・医用工)、今西純一(京大院・地球環境学堂)

近年、緑と健康に関する研究が注目され、緑地の新たな機能として期待されていますが、人を対象とする 研究では実験データや医学的エビデンスの積み重ねがまだまだ足りないといえます。また、その効果に対す る理解も十分ではないと考えられます。緑・健康研究部会では、この課題に対する検討を進めており、昨年 度は医学的見知から緑の効果について事例を交えて検討を行いました。今年度は、基調講演として園芸療法 に詳しい東京農業大学の松尾英輔先生をお招きし、「みどり(植物)とのかかわりはなぜ健康によいか?」と いった視点から、緑の療法的利用だけでなく健康・福祉に関わる利用と効果の関係についてお話し頂きます。 その上で、緑・健康研究部会メンバーおよび参加者による討論を予定しています。
話題提供者:松尾英輔(予定)


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