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応用生態工学会 東京 地域勉強会(第9回)

【開催趣旨】
 来る2009年12月10日(木)に東京都内で下記のとおり第9回勉強会「生息・生育環境としての農業用水路の特性」を開催します。
 今回は東京農工大学の西田さん、エヌエス環境(株)の鈴木さんに、農業用水路に関する研究についてお話しいただく予定です。
 どうか奮ってご参加ください。
日時: 2009年12月10日(木)19:00 - 20:30(予定)
場所:  日本工営(株)本社ビル3階A会議室
 東京都千代田区麹町5丁目4番地
 (地図:http://www.n-koei.co.jp/profile/office/head.html )
主催: 応用生態工学会東京
【話題提供】  テーマ:「生息・生育環境としての農業用水路の特性」
1 鈴木 晴美さん (エヌエス環境株式会社 東京支社技術部 自然環境課)
   「関東地方の扇状地の農業用水路における水生植物の分布と生育環境」
2 西田一也さん (東京農工大学農学府・農学部 水資源計画学研究室)
   「農業水路における魚類の生息とそれを規定する環境条件について −多摩川中流域の農業水路を事例として−」
(各話題の概要は下記のとおりです。)
<概要>
話題1 関東地方の扇状地の農業用水路における水生植物の分布と生育環境
 研究の目的は、農業用水路における水生植物の地域フロラ特性と分布規定要因を明らかにすることである。  用水路が発達し湧水も豊富な多摩川扇状地(東京都)と那須扇状地(栃木県)において、用水路の水生植物の分布状況と水路の環境条件を調査した。現地調査結果から、2地域のフロラの違いを考察した。また、分布規定要因を明らかにするため、環境条件を説明変数、分布の有無を目的変数としたツリーモデル(tree-based model)(Breiman etal.1984)を構築した。モデルの結果から水生植物の潜在分布域を図示した潜在分布図を作成した。

話題2 農業水路における魚類の生息とそれを規定する環境条件について −多摩川中流域の農業水路を事例として−
 農業水路・水田は河川の後背湿地を代替する環境であり,ドジョウやフナ属等の魚類の生息場として重要であることが指摘されているが、その生息環境は近代的圃場整備や宅地化によって劣化してきた。 したがって,農業水路・水田に生息する魚類の生態を明らかにし、生息場の保全・復元策を検討する必要がある。勉強会では、多摩川中流域を流れる農業水路においてドジョウ等の魚類の生息と水路の環境条件および水田との関係を調査分析し、魚類の分布を規定する条件や生活史を全うするために必要な水路の環境条件等の解明を試みた研究事例を報告する予定である.
【参加料】 今回も、参加者には資料代として500円のカンパをお願いしたいと思います。どうかご理解・ご協力くださいますよう、お願 いいたします。
【参加申込】 人数確認のため、ご参加いただける方は、お手数ですが、広報担当の西(メール:メールマーク緑)宛てに、12/9までにお知らせください。