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☆第26回沿岸環境関連学会連絡協議会シンポジウム☆

☆生物多様性条約第10回締約国会議の成果と沿岸環境の研究・政策の展望
−『愛知目標』を中心に−☆

コンビーナー:日本水産学会水産環境保全委員会(清野聡子,桜井泰徳,山本民次)
開催日:2012年2月5日(日)
会 場:東京海洋大学 品川キャンパス 白鷹館 講義室、会議室
 (アクセス図 http://www.kaiyodai.ac.jp/info/access/access.html
主 催:沿岸環境関連学会連絡協議会 (http://www.wv.mei.titech.ac.jp/coast-env/)


企画主旨
沿関連/日本水産学会環境保全委員会
九州大学大学院工学研究院 清野聡子
北海道大学水産科学研究院 桜井泰憲
広島大学大学院生物圏科学研究科 山本民次
 2010年、愛知県名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(CBD/COP10)が開催され、『愛知目標』として保護区、持続可能な利用、生態系修復、多様な主体の参加など、2020年までの数値目標と内容が決められた。
 この2年間で、海洋沿岸の生物多様性に関する国内外の政策が急速に進展している。2011年に「海洋生物多様性保全戦略」が策定され、各地で地域戦略など具体的な海域への展開がはかられている。海洋環境は国際会議でも重要性を増している。2012年にはCBD/COP11がインドで開催され、海洋保護区の国際ネットワークなど議論される予定である。これらはRio+20(リオでの地球サミットから20年)など地球環境、気候変動ほかの国際的な動向ども連動している。沿岸環境分野での知見や技術が、海洋環境への社会の注視のもと、以前よりも現場に活かされる可能性が高くなってきたと考えられ、情報共有や分野やセクターを超えた議論や交流が必要である。
 日本の沿岸環境の研究や対策を、この国内外の政策的な潮流とどのように同期させ、位置づけ直すか、新たな展開を形成していくかを、政策的進展や具体例をもとに議論を行う。

<プログラム>
(9:30 受付開始) 10:00-10:15 開会挨拶・企画趣旨
沿岸環境関連学会連絡協議会代表 広石伸互

<生物多様性関連政策>
10:15-10:45 生物多様性条約第10回締約国会議CBD/COP10の成果、愛知目標、 海洋生物多様性保全戦略、COP11にむけた展開
環境省生物多様性地球戦略企画 室長 奥田直久
10:45-11:15 水産生物の生活史を考慮した漁場環境整備、環境生態系保全対策
水産庁漁港漁場整備部計画課係長 中村厳哲
11:15-11:45 海洋基本計画、沿岸域管理、多様な主体の参加
内閣官房総合海洋政策本部 内閣参事官 金澤裕勝
11:45-12:00 質問と討論
河村知彦(東大海洋研)
  (12:00-13:00 昼やすみ)

<具体例にもとづく議論>
13:00-13:50 北海道知床:世界遺産と漁業、自然の保護と利用の両立
北海道大学水産科学研究院 桜井泰憲、 知床財団 野別貴博
13:50-14:35 三河湾:干潟・浅場造成、自然再生
愛知県水産試験場 副場長 石田基雄、 国土交通省中部地方整備局
  (14:35-14:45 休憩)

14:45-15:40 瀬戸内:環境修復と産業系副産物利用、水産と物質循環研究
広島大学大学院生物圏科学研究科 山本民次、 岡山県農林水産部水産課 鳥井正也、 ほか1名
15:40-16:10 大分県中津干潟:希少生物と漁場の保全と沿岸域管理、多様な主体の連携
NPO水辺に遊ぶ会 理事長 足利由紀子、 九州大学大学院工学研究院 清野聡子

16:10-16:50 総合討論 <2012、2020年にむけて>
 国内:愛知目標の達成、沿岸の生物多様性の保全・再生にむけた沿岸環境研究の課題と展望、研究の社会還元
 国際:日本の生物多様性条約締約国会議、海洋や環境の国際会議等への発信、国際環境政策の形成への多様な主体の参加

16:50-17:00 総括、閉会挨拶 
日本水産学会水産環境保全委員会委員長 河野博

18:00- 懇親会(品川)

※土木学会CPDプログラムに登録申請中

問合せ・参加申し込み先:清野 聡子
九州大学大学院工学研究院環境都市部門
〒819-0395 福岡市西区元岡744
E-mail(メールマーク緑
tel/fax: 092(802)3425

参加費:資料代として1000円を申し受けます。
参加時にお支払いただき、領収書を発行いたします。
事前申込:資料印刷部数の関係で可能なかぎり申し込み先メールマーク緑にメールにてお申込みお願い申しあげます。