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応用生態工学会ニュースレター No.12

Ecology and Civil Engineering Society(ECES)


2000年11月30日 (木) 発行
〔発行所〕応用生態工学研究会事務局 :
〒102-0083 東京都千代田区麹町4-5 第七麹町ビル 226号室
TEL. 03-5216-8401 FAX. 03-5216-8520
〔発行者〕応用生態工学研究会 (編集責任者: 幹事長 :谷田一三, 事務局代表 熊野可文)

2. 札幌「多自然型川づくり〜 その評価と今後の展望」開催報告

2000年9月23日(土)〜24日(日)の2日間、現地の事例にこだわりを持ったシンポジウムを開催いたしました。 一日目は札幌近郊の3河川を見学し、夕方からホテルライフォート札幌(4F)において懇親会。 二日目は同ホテルのライフォートホール(2F)でのシンポジウムでした。 今回は実務者(行政・コンサル)に主眼を置いた内容を心がけましたが228名(パネラー・スタッフ含む)の参加者が集まりました。

漁川(いざりがわ)の河川管理者:北海道開発局石狩開発建設部千歳川河川事務所、 茨戸川(ばらとがわ)の河川管理者:北海道開発局石狩開発建設部札幌河川事務所、 厚別川(あつべつがわ)の河川管理者:北海道札幌土木現業所事業課、以上の3 機関には資料提供と現地案内に協力していただきました。

1. 開催まで

2000 年1 月21 日、中村太士副幹事長から「多自然型川づくり」のシンポジウムを秋ごろどうですか?との電話で、スタートしました。

開催までの大まかな経緯を列記してみます。

  • 1月21日 中村幹事からシンポの打診、昨年の基礎講座実行委員に連絡、 実行決定。
  • 5月22日 第一回実行委員会(日時、テーマ 、シンポの流れ、費用、会場 など検討)
  • 6月23日 パネラー7 名決定(コンサルから のパネラーが最後まで難航)
  • 7月10日 銀行口座開設(昨年は東京の口座使用)
  • 7月18日 開催案内チラシ発送
  • 8月7日 河川管理者に協力依頼文書を渡す
  • 8月10日 北海道新聞にシンポの案内記事が載る (市民が数名参加したいと電話有)
  • 9月1日 第二回実行委員会(見学河川確認、進行分担の確認)
  • 9月19日 パネラー7 名に見学する3 河川の資料を送付 (事前予習用のつもり)
  • 9月23日 3 河川現地見学・懇親会、
    9月24日 シンポジウム開催

川づくりのありかたを考える場合、土木工学の行政とコンサル、生態学からの研究者、川に身近な市民も関係しますので、 パネラーは行政・コンサル・学者(研究者)・市民の4分野とし、計7名となりました。

対象河川は、実行委員と河川管理者が協議しながら、調査資料の有無、駐車場の確保、説明の難易を勘案して決定しました。

2. 参加者の内訳

参加者の総数は228 名ですが、その内訳は下記の通りです。

  1. 女性 27 名(11.8 %)
    男性 201 名(88.2 %)
  2. 北海道外 34 名(14.9 %)
    北海道内 194 名(85.1 %)
  3. 市民 6 名( 2.0 %)
    メーカー 21 名( 9.2 %・4 社)
    学校関係 14 名( 6.2 %)
    行政 41 名(18.0 %)
    コンサル・団体 146 名(64.0 %・52 社、3 団体)

一日目の現地見学会における参加者は、事前申込198 名(100 %)、当日参加者186 名(93.6 %)でした。

懇親会の参加者は、事前申込106 名(100 %)、当日参加者88 名(83 %)でした。

二日目のシンポ参加者は、事前申込217 名(100 %)、当日参加者約200 名(92 %)でした。(注:一日目だけ、二日目だけの参加者がいるので、参加者は累計228 名としています)

申込み時に請求書を要望する参加者がいますが要望者45 名(19.7 %)、不要者183 名(80.3 %)の割合でした。請求書は東京で発送してもらっています。

実行委員は34 名(11 の会社や団体)で構成されています。参加者総数の15 %を占めています。

申し込み者の推移は次の通りです。

7 月25 日1 名。27 日6 名。31 日9 名。8 月9 日 21 名。14 日32 名。23 日83 名。28 日96 名。9 月2 日 130 名。10 日締め切り。12 日196 名。21 日217 名。 23 日228 名。

3. 収支(仮報告)

参加費で全てまかなう方針で、後援や補助、広告は取っていません。収支は黒字です。

  • 収入:1,384,200 円(10 月31 日現在)
  • 支出:1,327,010 円(10 月31 日現在)
  • 支出内訳
    • 宿泊費 97,702 円(5 名)、
    • 交通費 134,750 円、
    • 車両費 383,250 円(バス5 台)、
    • 通信費 13,590 円(切手封筒)、
    • 保険料 11,660 円(現地見学)、
    • 会議費 9,305 円(実行委員会会場)、
    • 租税公課 500 円(駐車土地確認)
    • 案内チラシ 24,150 円(A4表裏、3,000 枚)、
    • 資料作成費 44,930 円(A4版34 ページ、内カラー14 ページ)、
    • シンポ会場費 199,567 円、
    • 懇親会費 397,922 円(88人参加)、
    • 雑費 9,684 円
    • 計1,327,010 円也

(この会計については、最終的に東京・大阪を含めた研究会全体の会計に合計しますので変更があります)

4. 一日目現地調査(9 月23 日(土))

一日目は現地見学で始まりました。出発地点はライフォート札幌と千歳空港の2 箇所。札幌班は 9:00 、バス5台に分乗して、 予定通り10:00には現地に到着しました。始めの現地調査地点は漁川(いざりがわ、恵庭市)です。 千歳班は飛行機到着が遅れ、9:50 千歳出発、乗用車2 台に分乗。漁川には10:25到着。 千歳班は、足立敏之パネラー、島谷幸宏パネラーを含む早朝本州から千歳に着いた13 名と運転手2 名の計15 名です。

パネラー7名と応用生態工学研究会役員3名(江崎保男理事、竹門康弘幹事、森誠一幹事、)の10名には デジタルカメラを持ってもらいました。デジタルカメラの映像は明日のシンポで話題提供に使ってもらいます。 この映像で、同一現場を見ても各パネラーの視点に違いが出てくるか、同じ視点なのかが分かります。 またパネラーの見方と一般参加者の見方の違いもある程度明らかになってくることを狙った企画です。 撮影枚数は、一名40枚以内としました。後の処理が大変なためです。 5台の大型バスに中村太士副幹事長兼コーディネーターを含めた計11名のパネラー等がバラバラに分散して乗りました。

  • 10:50 漁川(いざり:アイヌ語“イチャン(サケの 産卵場所)”が転化した呼び名)見学
  • 11:20 高速道路を北上、途中の輪厚(ワッツ)パ ーキングで昼食。
  • 13:00 茨戸川(ばらと:アイヌ語“パラト(広い ・沼)”が転化した呼び名)見学。
  • 14:00 茨戸川を出発、創成川沿い、高速道路を南下 。
  • 15:10 厚別川(あつべつ:アイヌ語“アッ・ペッ (オヒョウという木のある川)、ハシ・ペ ッ (低木の中を流れる川)”が転化した呼び名)見学。
  • 17:40 ライフォート札幌に到着(お彼岸にもかかわらず。道路事情は順調)。 パネラー・役員からデジタルカメラ回収、早速プリント作業に入る。
  • 18:15 懇親会開始(19:00 開始予定時刻を45 分早める )88 人参加。
  • 20:00 参加者を代表して四俵さん(愛知工業大) が閉めのあいさつ、懇親会終了。 この段階で、パネラーが撮影したものを、 カラープリントで渡し、翌日までに使用映像の選択をしてもらう段取りだったが操作 トラブルで23:00 以降の渡しとなった。翌朝、パネラーが説明する映像を選択しても らうことになった。手違いで森幹事の映像だけを消去してしまう。森幹事に明日6時 起きの再度現場撮影を頼み了解を得る。 (シドニーオリンピックで、日本のサッカーチーム、アメリカに敗れる)

5. 二日目シンポジウム(9月24 日(日))

  • 9:00 江崎理事が応用生態工学研究会のあらましと本日のシンポ主旨説明
  • 9:07 中村コーディネーターが進行(シドニーオ リンピック女子マラソン高橋尚子選手の金メダルを祝う)。午前中は昨日の現地調査・施工事例から現状の課題整理、午後は 一般論への展開を狙っていると説明。 各パネラーには50 音順番で発表してもらった 。
  • 9:14 足立敏之パネラー(建設省河川局河川計画課 )のコメント
  • 10:00 酒本宏パネラー((株)グランド・デザイン代表)のコメント
  • 10:20 島谷幸宏パネラー(建設省土木研究所)のコメント
  • 10:50 道家暁子パネラー(住民団体のスコップ倶楽部代表)のコメント
  • 11:17 野坂俊夫パネラー(北海道札幌土木現業所)のコメント
  • 11:40 馬場仁志パネラー(北海道開発局石狩開発建設部千歳川河川事務所)のコメント
  • 12:10 森誠一パネラー(岐阜経済大学)のコメント
  • 12:43〜13:45 昼食・休憩
  • 13:45 江崎保男理事(姫路工業大学)のコメント
  • 13:55 角野康郎幹事(神戸大学)のコメント
  • 14:05 竹門康弘幹事(大阪府立大学)のコメント
  • 14:17 中村太士コーディネーター(北海道大学)の総括コメント
  • 14:30 会場との質疑応答
  • 16:00 終了

シンポジウム内容は会議録として現在実行委員が整理とりまとめをしています。近々製本して有料頒布(1000 円/1 部)する予定です。

3河川の現場事例を参考に、多自然型川づくりとはどんなものか、どこに視点をおくべきか、 一般参加者には(少し)分かったかもしれません。しかし、応用生態工学研究会がめざした「多自然型川づくりの評価と今後の展望」は 試行段階である、と分かりました。多自然型の川づくり同様、「評価と展望」という手法や方向性のみきわめも時間がかかりそうです。

最後に、無報酬でパネラーを引き受けてくれた方々をはじめ、この企画に参加していただいた、皆さんにお礼申し上げます。



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