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応用生態工学会ニュースレター No.12Ecology and Civil Engineering Society(ECES)
第4回研究発表会の2日目(10月8日)、琵琶湖ミニシンポジウムを開催した。 [プログラム]
琵琶湖は古来より人と深く関わりながら、豊かな生態系と固有の文化を育んできた。 健全な琵琶湖を次世代へ継承することは我々の責任であり、健全な琵琶湖とは何か、その総合保全のためのモニタリングは どうあるべきかについて討論した。 琵琶湖が抱える課題として、水循環からみた流域の人間活動、富栄養化、北湖深底部の変化、外来種などの話題提供があり、 調査研究の充実や新たな価値観の共有が提起された。環境変化の把握には息の長いモニタリングによるところが大きく、 琵琶湖の観測の歴史は古い。一方、生態解明のために開発された自律型水中ロボット「淡探」は、普段見えない湖中の ダイナミックな変化を見せてくれるお利口さんである。また、研究者や行政だけでなく、市民自らが参画するモニタリングシステムを 組み入れて、数値と感性の総合評価手法を確立することが今後の課題である。 そのためには環境教育が何よりも重要である。琵琶湖は自然的・文化的に世界遺産としての価値があることに目覚め、 それが「琵琶湖らしさ」であり、現状である。この価値をもっと宣伝して資金調達し、さらなる環境教育と学術研究に 緊急に取り組んで欲しいとの要望があった。 このような状況下において、今ほど研究のスペシャリストが要求されている時代はない。 すなわち、琵琶湖はかつて経験したことのない急速な変化をしており、少なくとも改善は見込めないので、 関心はあるが行動しない大部分の市民に、プロとしてのメッセージを伝える義務がある。 そのためには分かりやすい情報を提供する必要があり、「淡探」の構想はここにある。 最後に、「琵琶湖総合保全計画」は一種の社会的実験であり、計画と調査・研究・評価が一体となり、 市民参加によって計画が進み、プロセス自体が計画であるという発想が入っている。このような試行錯誤の中にサイエンスがある。 琵琶湖大会実行委員会琵琶湖部会長:
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