応用生態工学会ニュースレター No.6
Ecological and Civil Engineering Society(ECES)
1999年3月30日 (火) 発行
〔発行所〕応用生態工学研究会事務局 :
〒102-0083 東京都千代田区麹町4-5 第七麹町ビル 226号室
TEL. 03-5216-8401 FAX. 03-5216-8520
〔発行者〕応用生態工学研究会 (編集責任者: 幹事長 :谷田一三, 事務局代表 熊野可文)
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応用生態工学研究会では、第2回総会 (1998年10月31日) の「応用生態工学研究会活動指針」採択に基づき研究会の
「5ヶ年計画」を策定するため、全会員にアンケートを昨年12月末実施しました。年末年始と重なったため、
回収率は数パーセントと大変低いものでしたが、多くの貴重な意見がありましたので、ここにその主なものを報告します。
- 意見文章は簡略化した。特に論文著者の人名はその敬称を略した。
- 同様意見は、文末に (3) と記し「3名」同様の意見とした。
- 一人で複数の意見がある場合、内容により分割した。
[1] 会誌編集委員会関係
- 「応用生態工学」創刊号が12月18日〜21日にお手元に届く予定です。 ご覧いただいた印象をお書き下さい。
- 川那部「巻頭言」、伊藤「意見」、竹門「意見」が非常に興味深い。
- 原著論文が少ない。専門から一般とジャンルは広いのでおもしろい。
- 英文論文は読めないので、Abstractに日本文をつけて欲しい。 (2)
- 学会でも協会でもない新しい“仕組”からの会報として新鮮な感触を受けた。
- 現場写真またはイメージイラスト等があれば見やすいと思います。
- よくできている。大変参考になり、今後期待できる。 (5)
- 研究会方針に対して賛否両論をあえて載せてあり、 編集委員の真摯な態度に関心しました。
- 読みやすくまとめられているが、表紙の英語が大きく、ややハードで難しい感じを受けるのが気になった。
- 文体などの統一が望ましい。
- 学術的な印象が強い。
- 土木工学色があまり感じられない。
- 特定の研究者の論文と意見が多く、 川那部「巻頭言」に続くものがあってよいのではないか。
- 他学会からの寄稿があってもよかった。
- 生態色が濃く、土木色が薄いようだが、今後はバランスを取っていかねばならないだろう。
- 装丁にお金がかかっている。
- 伊藤の記事がおもしろかった。このような内容のものを記載する姿勢を持ち続けてほしい。 (3)
- 釘宮浩三「・・松枯れの原因はマツノマダラカミキリの伝播するセンチュウが原因・・」とされるが、ある専門書には酸性雨に よる土壌変化による衰弱か化が原因?
- 紙面・体裁・内容ともに期待していたものであった。
- 川那部「巻頭言」を大変興味深く拝見しました。
- 量的にもう少し充実したものであれば、と感じた。
- 上出来、ご苦労さまでした。長すぎる論文がある。ただし、 学術水準は重要。空白が目立つ。埋草を考えるべき。広告はとれないか。
- 仲々良いと思う (失礼ながら最初は期待していませんでした) 。
- 鷲谷・松田“保全生態学からの提言”興味深く読ませて頂きました。 学際分野の研究会として、このような意見をこれから も多く載せてほしい。
- 巻頭言と伊藤さんが発起人を断った理由を読んで、 設立のイキサツがよく分かりました。
伊藤さんみたいな 一言居士の考え方、行動があらゆる分野に広がれば日本経済も安泰、
建設省施策もまちがうことがないと思います。
- 会誌編集にあたり、これから「特集」を 組んで行きたいと考えておりますが、希望する特集テーマをお書き下さい。
- 都会の中の並木や森林 (原宿、仙台など) 、 光のページェントで豆電球をしばりつけているが、 その樹林への影響など。都会と緑の生態の 相互価値について
(co2と並木群との関係等) 。
- 生態系に着目した生物多様性保全。
- 里山等二次的自然の保全・管理。
- 生態系ネットワーク (水と緑の回廊等) 。
- 海外の自然復元に関する特集。
- 海の植物、動物。「海洋環境保全策」に関するシンポジュウ ム。
- 「多自然型川づくり」工法に関する生態面からの批判、 河川 面からの批判、そしてそのあり方への提言、評価手法。 (3)
- 応用生態工学としての環境倫理。
- 「魚道」
- 「ビオトープ」
- 「環境指標生物」
- 「土壌」について。 (2)
- 魚釣りの許可制について。
- 「環境教育」
- 将来応用生態工学分野で検討しなければならない課題。
- 現在は完了し進行中であるが、改善が必要である課題。
- 「河川」「海岸」「道路」に関する論文 (2)
- 「アセスメント」 (2)
- 「生物モニタリング手法の実践」
- 「エコロード」
- 「ミティゲーション」 (2)
- 「林学」
- 河川における植生復元の具体的な事例について。 (地域性) (2)
- 農村生態系の保全と農業土木上の問題点について。
- 応用生態工学とはなにか。
- 応用生態工学技術育成体制のあり方。
- 生態/工学のinterface (s) 。
- 実例 (失敗、成功例) 。
- 工学が望む具体的生物データーとは?
- データの羅列に終わらない真の生態調査、環境影響評価方法とは?
- 「環境ホルモンと生態系」
- 「生態系とエネルギー」
- 「河川環境 (生態系) と開発との共存」
- 「森林環境 (生態系) と開発との共存」
- 藤前干潟や三番瀬等生物環境の保全と公共事業に係わるもの。
- 「レッドデータ種の生態」
- 「生物多様性に関する環境の評価方法」
- 充実した研究会誌の発行のために皆様の積極的な投稿をお願いしているところですが、
今のところ必ずしも投稿状況は良くありません。その理由として考えられること、あるいは投稿促進のために
今後配慮すべきこと等がございましたらお書き下さい。
- 理由としては (1) レベルが高く敷居が高く見えること、 (2) 発足したばかりでどのような内容の投稿がふさわしいか
判断つきかねること、があげられます。当面は委員の方々が 指名原稿依頼して基盤をつくってはいかがでしょうか。
- 宣伝と他誌や書籍への引用。
- 実務レベルでの発表 (報文) が加われば発表しやすくなるのでは?
- 個別の動物学、植物学、森林学などの枠を超え生態系として とらえた場合の学術的な解明統一的な見解 (認識) が図られていない為、それを応用した工学
(事業) の分野での提言がなかなか難しいのだと思います。
- 生態系分野はまだ全体的には抽象的で具体的なことが 多くないためと考えます。
- 会員に民間企業員が多く、論文を書く余裕がないこと、 また仕事上関連する研究をしても客先との兼ね合い もあり発表できないこと、などが考えられる。研究会の
知名度が上がれば論文数も増えると思う。(2)
- 研究事例もよいが、実際の地域の現場の声など、会員に身近 な話題を求めたらどうか。
- 定期的に出版すること、校閲を早く、受理から出版を短期に。
- 編集方針が見えない、専門が片寄って居ないか。
- まだ出来たばかりだからでは?今後どんどん投稿も増えるものと思います。
- 早く特徴を出すべき。○○に関する論文は当雑誌に載ることが 重要だと思わせる査読方針を立ててゆく必要がある。
- 外国人会員の加入が必要で、10〜20年計画で考慮すべき。 それまでの投稿はある程度現会員に依頼する。
- 研究者・専門家の絶対数が少ない。
- 掲載によるメリットの拡大。評価の高揚、発行部数・範囲の拡大、賞。
- 編集委員の充実と論文内容の充実
- 法人化して学会となれば必然的に解決すると思います。
- 発注者が論文にすることを否定することが多く、これが最大のネック。
[2] 普及委員会関係
- いままで生態学/保全生態学および河川水理学の基礎講座を開催してきましたが、今後どのような基礎講座を期待しますか。
- 水文現象と生態
- 地形・地質条件と生態
- 河川土木工学
- 環境教育講座―特に水辺環境を中心として
- 環境ホルモン (各分野別) (2)
- 河口域、沿岸域
- 継続希望
- 河川水理学もう一度
- 農業土木、農村計画学
- 水質
- 生態学の基礎、特に生態系生態学
- 保全生態学
- 開発との共存をテーマとした講座希望
- 環境影響評価で貴重種 (レッドデータ) が確認された場合の対応 (例えば、猛禽類の生態、調査法、 工事の影響項目など)
- 論文作成法講座
[3] 交流委員会関係
- 研究会は、その目的を達成するためにはいろいろな分野との交流を図る必要があると考えております。
国内においてどのような専門分野(あるいは業種等) と、どのような交流をしたいか提案下さい。
- 造園学会、造園コンサルタンツ協会、発注者
- 農水関係 (水田、畑、森林、漁港等) (3)
- 自然保護団体、環境NGO (4)
- 水産分野 (2)
- 林学
- 自然保護関係 (環境庁、野生生物保護学会等)
- 化学系
- 土木学会
- 地盤工学会
- 砂防学会
- 道路協会
- 各会員を部門化して研究会として作り、他と交流できるか見極めたらどか。
- 国際交流については、今後積極的に進めるにあたって対象となる具体的なプロジェクトや国・組織等、提案や情報が
ありましたらお書き下さい。
- ドイツ
- イタリア
- スイス
- 中国
- 東アジア (特に韓国、台湾)
- 北米太平洋岸 (河川生態学では先進地です) 。
- 研究旅行の計画実施
- アメリカ・エバーグレース (協会)
- 会そのものの体制が確立していないのに早すぎませんか。
研究開発委員会関係
- 当研究会が自主的に研究活動をするに 当たって取り上げるべきテーマを提案下さい。
- 小流域生態系研究法 (E. Likene, H. Bormann) らの研究に戻ったテーマが重要 (個別の工法だけではなく)
- 多自然型河川工法 (3)
- ある事業を対象とした事前調査〜 (工事中) 〜モニタリング まで一貫した調査
- 土壌資源
- 環境教育について
- 日本の海岸線の保全など、海岸の構築なども 考える時代が来ているように思う。
- 本当に「生物にやさしい川づくり」の実践
- 既に破壊された生物の生息場所の復元
- 建設資材と環境汚染について
- 現在使用されている緑化植物 (洋芝類等) の環境への影響
- 地域をモデルとした総合的なテーマ (例えば、流域の水・土 砂・生態循環)
- 環境保全と開発の共生の考え方、あり方
- 基本的に利害関係のない研究テーマを選ぶべき。 生態系に関する基礎的データの蓄積など。
- 多自然型整備の評価方法
- 環境ホルモンと生態系
- 生態系保護のための、具体的な調査・影響・評価の手法
- 生物からみた公共事業のあるべき姿
- 今、上記自主研究の実施を含めて受託事業の取り扱いを検討しております。この受託事業を行うにあたって意見を下さい。
- あまりあわてない方がよい。但し研究助成は積極的に応募する。
- やるなら総合的モデルで。
- 受注事業は行うべきでない。
- 現在進行中の事業に係わる研究について、事業費でまかなえない部分の補充があれば活動ができ、効率が上がると思う。
- 会も発足したばかりなので、時間をかけて慎重に検討して欲しい。
- 企画・提案を広く募集して、アイデアを出した個人・会社が優遇されるようお願いします。
- 研究成果の発表権利を誰が (委託者か) 有するかが、最初に明確にされることが必要と考える。
- 全情報公開を原則とするべき。
以上、他に質問等は事務局までご連絡下さい。
[5] その他 (事務局やニュースレター等)
ご意見・要望等ございましたらお書き下さい。
- メールやホームページ等即時的情報の提供希望。
- 事務局代表以外の人ももう少し参加してもらえないか (実行 委員のコアメンバーなど) 。
- 分野別委員会を設置してみたらどうか。
- ニュースレターの作成は大変そう。 内容を会誌の中に含め、ニュースレターをなくしてもよいのでは?
冊子になっていないニュースレターはすぐ紛失してしまう。
- 本研究会の中で小流域生態系研究グループあるいは水文生態系グループを発足させたいと考えております。
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