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応用生態工学会セミナー

「本来の川を取り戻すために...その2 〜自然再生を拓く河床低下対策〜」

 
 「多自然型川づくり(旧建設省通達1990年)」は、本来の川を取り戻す契機でした。新たな視座を獲得し、試行錯誤をはじめた河川関係者は、川の持つ営力(動的平衡状態・撹乱による地形変化)のバランスが、野生生物の生息場を確保し、川らしい風景を維持してきたことに注目し、「川がつくる川」「川のダイナミックス」などと表現してきました。
 現在、川の改修区間を未改修(自然)区間と比べると、河川構造物の縦断・横断からの土砂供給量削減が、河床や河岸の岩盤化や異様な河床低下現象を引き起こしていることに気がつきます。河床低下による岩盤河床・河岸は、野生生物生息場の喪失につながっている可能性があり、他自然型川づくり以前に解決しておかなければならない問題だと思っています。
 本来の川を取り戻すとともに、治水上の安全を高めるには岩床を礫床に戻すことが有効です。視野を線としての多自然型川づくりから面としての「自然再生」へと広げても、河床低下のようなここの問題解決にはなかなか直結せず、必要な理論と技術の不十分さに思い至ります。
 河床低下減少の本質は、「川の物質の流れと物質交換機能」の不具合と考え、ここから技術のヒントを得るつもりです。昨年は河川横断工作物を切り下げる(スリットを含む)ことで物質(流水と流砂など)の流れを確保できる事例を提示し、問題提起としたセミナーを開催しました。
 平成18年度のセミナーは、岩盤化した河床低下の現地を専門家とともに視察します。その後室内で先端情報の講話を聴き、議論を深めます。問題意識を共有する皆様の参加をお待ちしております。
日時: 2006年7月20日(木)13:00 - 7月21日(金)15:00
場所: 現地セミナー:豊平川・真駒内川・夕張川
室内セミナー:南幌温泉
主催: 応用生態工学会札幌
共催: (独)土木研究所寒地土木研究所(旧北海道開発土木研究所)
☆プログラム   講師略歴
 7/20 13:00- 札幌市地下鉄真駒内駅 集合、バス移動
  現地セミナー 豊平川・真駒内川(札幌市)・夕張川(南幌町)
 18:00- 宿泊・懇親会 南幌温泉(南幌町)
7/21 8:30- 室内セミナー開会  (南幌温泉 大広間)
8:40-8:55 中村太士講師…はじめに、問題提起にかえて
8:55-9:55 池田宏講師…地形学からみた岩盤河川
10:05-11:05 藤田光一講師…河川横断構造物が下流の物理環境に与える影響
11:05-12:05 河口洋一講師…水生生物と河床・河岸環境
12:35-13:35 長谷川講師…河床礫の移動・堆積現象とハビタット構造
13:45-15:00 質疑応答等
15:00 散会(バスでJR北広島駅まで送ります)
☆定員☆  80名
☆参加料☆ 
 現地セミナー(バス使用料実費)  2,000円
 宿泊(懇親会費含む)         9,000円
 懇親会(宿泊しない参加者)     5,000円
 室内セミナー              1,000円
☆申し込み☆
   締め切り:2006年7月
12日(水)   ちらし配布が遅れたので、締め切り期限を延ばしました
   方法:
 参加申込書(pdfファイル) にてFAXなど(同内容のEメール可)でお申し込みの上、参加料をお振込みください
☆参加申込・問合せ先☆
  ● 応用生態工学会札幌(北海道大学農学研究院森林生態系管理学研究室内)
   〒060-8589 札幌市北区北9西9
     Tel. 011-706-2510  Fax. 011-706-4935